賃貸物件の場合、畳に傷や汚れがあるとどのように対処したら良いのでしょうか。
退去するまでとくに交換する必要はありませんが、状態が悪い場合、表替えや裏返しなどが可能です。
そこで本記事では、畳の修繕について情報をまとめてみました。
知っているようで意外と知らない?正しい対処法を知ってトラブルを回避しましょう。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件の畳を交換したい!修繕方法について
賃貸物件の畳がボロボロの場合、簡単に交換することができません。
そのため、対応に困っている方は少なくないでしょう。
ここでは、正しい修繕方法について解説します。
一般的な畳の修繕方法
賃貸物件を契約する前に、確認しておきたいのが修繕の有無です。
基本的に契約書に交換できるかどうか記載されているので、事前に確認しておけば万が一のときでもトラブルになりません。
国土交通省のガイドラインによると、とくに原因に関係なく必要であれば交換ができると言われています。
どちらかというと、入居者がどのように感じるかで判断されます。
また畳の交換は、「表替え」「裏返し」「畳替え」の3つの方法に分けられます。
修繕で多いのは表替えと裏返しですが、それぞれどのような方法でおこなうのでしょうか。
表替えとは
表のみ新しくすることを表替えと言います。
畳は消耗品なので、数年使用すれば表面はボロボロになります。
もちろん入居者の扱い方にもよりますが、小さいお子さんがいる家庭は比較的早い段階で劣化しやすいでしょう。
そのため、だいたい5年を目安に表替えをおこないます。
裏返しとは
文字とおり、畳を裏返しにする方法です。
使用していない面を表にするので、裏返しをしてから3~4年は新品同様に使用できます。
修繕方法の中でもっとも安いので、手軽に替えたい方はおすすめです。
畳替えとは
畳一式交換する方法なので、基本的にほとんどおこないません。
交換の目安は、だいたい7~8年程度になります。
一式替える主な原因は、不注意による色落ちや傷などが挙げられます。
また小さなお子さんがいる場合、落書きで汚れてしまうと交換するケースが多いと言われてます。
表替えや裏返しよりも費用が高く、詳細については後述しますが、1枚だけでも相当な金額が請求されるでしょう。
替えどきはある?
入居者の不注意でない限りは、基本的に小さな傷や汚れで畳を交換することはありません。
退去時のハウスクリーニングで綺麗にしてもらえるので、それほど気にする必要はないでしょう。
そのため、賃貸物件で「替えどき」というのは「ない」と考えておいてください。
また、万が一修繕する場合でも「畳のどの部分を直すか」によって費用は大きく変わってきます。
一番下にある「畳床」は表面的には劣化が目立たないため気づかないことが多いでしょう。
賃貸物件の畳を交換するにあたり負担はどうなるのか
賃貸物件で畳を交換するケースは滅多にないと思いますが、万が一替えなければいけなくなった場合、入居者と管理会社、どちらが負担することになるのでしょうか。
賃貸契約書を確認する
基本的に、交換の有無は賃貸契約書に記載されています。
そのため、ガイドラインに沿って決定します。
入居や退去のときに大家さんや管理会社から「交換してほしい」と言われた場合は、大家さんや管理会社が支払うケースが多いです。
借主が負担するケースは、「入居者が支払う」と記載されていた場合です。
それ以外はすべて大家さんもしくは管理会社が負担してくれます。
ですので、必ず契約する前にガイドラインを確認しておいてください。
入居中に交換する場合
入居中は、ほとんど借主が原因で汚しているケースが多いため、自身の負担になります。
とくに多いのが「タバコの火の不始末」や「飲食のシミ」などです。
小さなお子さんがいる家庭はどうしても汚れやすいため、交換を避けたい方はなるべくフローリングの物件を選ぶようにすると良いでしょう。
もちろん交換は任意なので、汚してしまったからといって必ずしも対処しなければいけないわけではありません。
しかし次に入居する方のことを考えると、やはり綺麗にしたほうが良いでしょう。
退去時に大家さんや管理会社から言われることが多いので、きちんと念頭に置いておいてください。
またトラブルにならないように、契約書を確認しておくことは大切です。
原則は借主が対応する
これまでご説明したとおり、基本的に対応は借主がおこなうことになります。
いわゆる故意・過失・善管注意義務違反です。
ただこれにも範囲があるため、どこまで借主が負担することになるのかは不動産会社によって変わってきます。
ですので、少しでも負担にならないように傷や汚れに気を付けて生活をしましょう。
「正しいお手入れ方法」について知っておくと安心です。
正しい畳のお手入れ方法
間違った方法でお手入れをしてしまうと、あっという間に劣化してしまいます。
ですので、拭き掃除をするときは固くしぼった雑巾を使って水滴が沁み込まないように丁寧に拭いていきましょう。
濡れているとカビの原因にもなりますから、必ずしっかりしぼった雑巾を使ってください。
また畳の部屋で加湿器を使うのも避けたほうが良いでしょう。
掃除機をかける際は、「目に沿ってかける」のがポイントです。
逆らって掃除機をかけてしまうと毛羽立ってしまい劣化を早めてしまいます。
ですので、面倒でも必ず目に沿って掃除機をかけるようにしましょう。
お手入れが面倒な方はフローリングのみの物件を選ぶのもひとつの手です。
ちなみに、梅雨の時期はダニにも気を付けてください。
髪の毛や食べカスなどで発生しやすいので、この時期は毎日掃除機をかけることをおすすめします。
賃貸物件の畳交換にかかる費用相場
では、畳交換にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?
基本的に借主が負担するケースが多いため、万が一のときに備えて知っておくと助かります。
表替え・裏返しにかかる費用
表替えでも裏返しでも、1畳あたりの費用になります。
そのため、全体を修繕する場合は当然×枚数の費用がかかってきます。
相場は、表替えで4,000円~9,000円、裏返しで4,000円~6,000円です。
たとえば3枚表替えすることになると、4,000円×3枚で12,000円かかることになります。
それに運搬代や消費税がプラスされるので、それ以上になると考えておきましょう。
ちなみに、運搬代は業者によって異なります。
心配な方は、複数社から見積もりを出してもらうと安心です。
修繕費は畳だけではない
当然ですが、修繕が必要なかところは畳だけではありません。
他にもフローリングやクッションフロアの貼り替えや壁紙の新調、キッチンの油汚れ掃除など修繕か所が多いほど退去時に支払う費用は高くなります。
大がかりな交換になると、10万円を超える可能性も考えられます。
また「特約」の有無についても調べておくと安心です。
特約の有効と無効
無効になる場合は、契約書に記載されていなかったケースです。
特約とは「原状回復特約」や「ハウスクリーニング特約」などが挙げられます。
これがあるところは「借主負担」という契約内容になるため、どんな理由でもすべての負担を借主が受けることになります。
要するに「不利な契約」というわけです。
ただ特約内容は不動産会社によって異なりますので、事前にきちんと契約書を確認しておきましょう。
まとめ
基本的に賃貸物件での畳の交換は、借主が負担することが分かりました。
ただし経年劣化や通常消耗以上の場合は大家さんや管理会社が負担することになり、特約がある場合は気を付けてください。
必ず契約書にしっかり目を通しておきましょう。
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