夏になると、公園で遊ぶのも危険な暑さであるため、家でプールをしようと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし、賃貸物件の場合はプールを禁止されている物件もあるため注意が必要です。
明確に禁止されていなくても、ある程度のマナーは守らなくてはなりません。
そこで今回は、賃貸物件のベランダでのプール遊びは違反なのかについて解説したうえで、水の入れ方や注意点についても解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件のベランダでのプール遊びは違反なのか
賃貸物件の各住戸に設置されているベランダは、専有部分ではなく共用部分にあたります。
そのため、入居後は何をしても良いというわけではなく、禁止事項もあるということを覚えておきましょう。
また、ビニールプールに関しては、絶対禁止とされているところや明確に禁止されていないところもあり、物件によって異なります。
共用部分での禁止事項は使用規則にも記載されているため、事前に確認しておくと良いでしょう。
しかし、プール遊びが違反かどうかははっきり書かれていないことが多いため、結局は常識やマナーに任されるというのが現状です。
本来の役割
ベランダは「命を守る」ことが本来の役割です。
災害時に玄関から脱出できなかった場合、第二の避難経路としての機能を持っています。
たとえば、火災が発生した場合は、バルコニー側から避難はしごを利用したり、隣との隔て板を破ったりして逃げやすいようになっています。
そのため、重いものを置いていると避難経路を遮り、命に関わる可能性もあるため大変危険です。
隔て板の前に棚や生垣を設置したり、避難はしごの上に植木鉢や人工芝をひいたりするのは危険であるため注意しましょう。
具体的な禁止行為
バルコニーの広い物件が増えたため、最近バーベキューを楽しむ家庭が増えています。
しかし、火の粉が舞って危険なため、トラブルに発展するケースもあります。
そのため、バーベキューを禁止しているところも多いです。
また、花火をする方もいますが、ルールに関わらず非常に危険な行為に当たるため、禁止されています。
さらに、ペットをベランダで放し飼いにしているケースも多いですが、ペット可賃貸物件であっても専有部分での飼育が決められているはずです。
ベランダは専有部分ではなく、鳴き声がトラブルになる可能性もあるため気を付けましょう。
賃貸物件のベランダでのプール遊びをする際の水の入れ方
ここでは、ベランダでのプールが禁止されていないことを大前提に、水の入れ方や捨て方について解説します。
入れ方
まず入れる方法は、水道の蛇口によって異なりますが、簡単なのはホースを使用して入れる方法です。
水道の蛇口に直接ホースをつなぐことができる場合は、ベランダまで届くものを用意します。
あらかじめ、蛇口からベランダまでの距離を測り、長さに余裕のあるホースを選ぶと良いでしょう。
実際に出す際は、勢いによってプールから飛び出さないよう押さえておくのがおすすめです。
また、蛇口にホースがつなげない形状の場合はコネクターを使う方法もあります。
シャワータイプの蛇口ではホースがはまらないため、コネクターのサイズを確認して購入しましょう。
それでも難しい場合は、バケツで運んでこなければなりません。
サイズが大きい場合は、運ぶのが大変であるため、サイズが小さめのものに限られます。
捨て方
続いて捨て方について解説します。
物件によって、ベランダに直接流して良いところと、流せないところがあるため、事前に確認しておきましょう。
まずは、排水溝に流しても問題ない場合についてです。
栓抜きがある場合は問題なく捨てることができます。
栓を抜いて少しだけ持ち上げておくと、水が流れていきます。
一方、栓がない場合は本体をひっくり返すか、バケツなどでくみださなくてはなりません。
小さいサイズであれば、ひっくり返すことも可能ですが、大きいサイズの場合は、バケツなどを使ってある程度までくみだし、最後に本体をひっくり返して流します。
ただし、一気に流すと下の階の住人の迷惑となるため、少しずつ流すようにしましょう。
そして、排水溝に流せない場合についてです。
階下の洗濯物に水がかかったり、規定により流すことを禁止されていたりする場合は、直接流すことはできません。
こういった場合は、バケツなどで水をくみ、お風呂場などに流すようにしましょう。
物件の構造次第では、お風呂の給水ホースを使用して捨てる方法もあります。
また、植物を育てている場合は、植物の水やりに使うのも方法のひとつです。
賃貸物件のベランダでのプール遊びの際の注意点
ベランダでのプール遊びは違反ではないものの、何をやっても良いというわけではありません。
これが原因となり、入居者同士のトラブルに発展する可能性もあるため、苦情が入った場合はすぐにやめるようにしましょう。
ここでは、プール遊びをする際の3つの注意点についてご紹介します。
洗濯物にかかってトラブルに
洗濯物を干していたら、上階でプール遊びをしていたため、洗濯物が濡れていると苦情が入るケースも少なくありません。
悪気があったわけではないため、謝ることで収まるケースもあれば、新品に弁償というトラブルに発展するケースもあるでしょう。
そのため、プールで遊ぶ際は、トラブルにならないよう控えめに遊ぶようにしましょう。
流れ込みトラブルに
もっともトラブルになりやすいのが排水です。
プールの水を大量に流せるほど排水のパイプは大きくありません。
一気に流すことでお隣のベランダに流れ込んでしまう可能性もあります。
ベランダには、砂埃などが溜まっているため、黒く汚れた水が流れ込んでくると気分が良いものではありません。
そのため、少しずつ流したり、バケツでくんでお風呂場に流したりといった対策が必要となるでしょう。
騒音トラブル
子どもの遊び越えにも注意が必要です。
マンションやアパートなどの集合住宅で苦情が起きやすい問題の第1位が騒音によるものです。
騒音には、生活音だけでなく子どもの声がうるさいということも含まれています。
ベランダに限ったものではありませんが、子どもの声を快く思わない方もいるため、できるだけ騒ぎすぎないように注意しておきましょう。
また、トラブルだけでなく事故にも注意が必要です。
実際に起こりやすい事故を2つご紹介します。
転落事故
ベランダに上がれるものがあったり、大人が目を離していたりした場合に転落事故が発生しやすくなります。
ベランダでのプール遊びだけでなく、ベランダに子どもがいる際は絶対に目を離さないようにしましょう。
また、上がれるようなものは置かないようにするなどの対策が必要です。
溺水事故
実はビニールプールでも溺水事故が多発しています。
とくに0歳児〜5歳児の乳幼児は、目を離した際に溺れてしまう可能性があるため注意が必要です。
むしろ、海よりもビニールプールでの事故が多いとも言われています。
海だと親も気を付けるかもしれませんが、ビニールプールだから安心というわけではありません。
遊ぶ際は子どもから目を離さないようにしましょう。
まとめ
ベランダは、共用部分にあたるため、物件によってはプールが禁止とされているところもあります。
水を入れる際はホースを使用すると簡単に入れられますが、捨てる際は少しずつ流すか、バケツでくんでお風呂に流すようにしましょう。
また、階下の洗濯物にかかったり流れ込んだりといったトラブルや、騒音トラブルに注意が必要です。
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