入居を希望する賃貸物件があれば、申し込みすることはできます。
しかし、この時点では契約は成立していません。
入居審査をクリアし、貸し手の同意を得なければ、契約することができないのです。
今回は、賃貸物件の入居審査における具体的な基準を踏まえて、ご紹介いたします。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸物件を借りる前の入居審査とは
入居審査とは、入居希望者が月々の家賃の支払いを滞ったり、近隣に迷惑をかけないかなどを判断する審査です。
賃貸物件は、所有者の大家さんや管理会社の資産であるため、条件なしで誰にでも貸せるというわけではありません。
もしも、入居後に家賃の支払いが滞ってしまった場合、大家さんに迷惑がかかるうえ、トラブルを起こすような人が入居した場合は、ほかの入居者にも迷惑がかかり空室が増える可能性も出てきます。
それを避けるために、事前に入居審査をおこなうのです。
入居審査の際に必要な書類
入居審査の際に必要な書類を5点ご紹介します。
直前になって慌てることのないよう、余裕をもって準備しておきましょう。
1点目は、入居申し込み書です。
入居者の氏名や生年月日、勤務先、年収のほか、連帯保証人が必要な場合は連帯保証人の情報も記載します。
2点目は、本人確認書類です。
運転免許証や保険証のコピーを準備しておきましょう。
3点目は、住民票です。
発行から3か月以内の原本で、借主全員分が必要となります。
4点目は、印鑑証明書です。
こちらも発行から3か月以内の原本が必要となります。
5点目は、保証人の承諾書です。
承諾書は保証人が必要な場合のみ必要となります。
なお、必要書類は不動産会社によっても異なるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
書類が準備できたら、いよいよ入居審査に移ります。
入居審査は大家さんや管理会社がおこなうことも多く、家賃保証会社を利用する場合は、保証会社による審査も必要となります。
入居審査が完了するまでの期間にはばらつきがありますが、一般的には3〜10日程度となります。
そこで、審査に時間がかかる理由を3つご紹介します。
繁忙期や定休日
繁忙期や休日にかぶっている場合は、審査完了までに時間がかかります。
毎年4月は入学や入社、異動に伴う引っ越しシーズンで、直前の1〜3月が繁忙期です。
引越しをする人が増えることにより、1日あたりの審査件数も増えるため、時間がかかってしまいます。
不動産会社や保証会社の定休日にかぶっている場合も、審査に時間がかかるため注意が必要です。
書類に不備がある
入居申し込み書に不備があった場合は、審査が開始されません。
申し込み書には、連帯保証人の勤務先や年収なども記載が必要であるため、間違いが発生しやすくなります。
この場合は、すぐに連絡が来るため、速やかに訂正や書き直しの手続きをおこないましょう。
また、連帯保証人を依頼する際は、部屋探しを始める段階で情報を集めておくとスムーズに進めることができます。
保証会社を利用している
保証会社を利用する場合は、別に審査が必要となるため、審査の工程が増え時間がかかります。
通常でプラス1〜2日、繁忙期でプラス4〜5日かかることも珍しくありません。
賃貸物件の入居審査における年収の基準とは
入居審査では主に家賃の支払い能力を重視しています。
審査をクリアするためには、1か月分の家賃の36倍以上の年収が目安とされています。
必要な年収の目安
家賃と年収のバランスをみると、一般的には「月収の3分の1以内」が目安とされています。
たとえば、管理費込みで家賃10万円の部屋を借りるには、月収30万円以上が基準となります。
これを年収に換算すると、家賃が10万円の場合は、最低でも年収360万円以上が基準です。
審査基準は、不動産会社や物件によっても異なり、収入だけで判断されるわけではありません。
しかし、月収や年収が大きく下回る場合は、審査をクリアすることは難しくなります。
入居審査をクリアするコツ
そこで、入居審査をクリアするためのコツを4つご紹介します。
1つ目は、手取り年収を基準にすることです。
申し込み書では年収を記載することが多いですが、税金や社会保険料が引かれた手取り額で計算してみましょう。
家賃が目安に収まる範囲であれば、大家さんからも安心して貸せる収入と思われます。
借主としても余裕をもって生活するためには、手取り年収を基準に計算すると良いでしょう。
2つ目は、ボーナスなしの手取り年収で計算することです。
ボーナスが多いと、家賃が目安を超えていたとしても、審査に通ることがあります。
しかし、ボーナスは業績にも左右されるため、支給額が入居時より減額することも考えられます。
そこで、ボーナスを除いた手取り年収を基準に家賃額を決めると良いでしょう。
3つ目は、夫婦の収入を合算することです。
夫婦共働きで、一方の年収では基準に満たない場合、夫婦の収入を合算し審査が受けられる場合もあります。
しかし、将来、出産や育児、親の介護などで1人が働けなくなった場合は、もう1人の収入だけで家賃を払い続けなくてはなりません。
そのため、収入を合算する際はよく考えたうえで検討しましょう。
4つ目は、貯蓄が十分にあると説明することです。
額面年収が基準に満たしていなくても、貯蓄が十分にあることが認められた場合は、審査をクリアできるケースもあります。
一般的には、無収入になって1〜2年は家賃が払え、一定の生活ができるくらいの額があれば、クリアできる可能性もあるでしょう。
賃貸物件の入居審査で落ちる方の特徴とは
ここでは、入居審査で落ちる方の特徴を4つご紹介します。
家賃滞納履歴がある
過去に家賃を滞納したことがある方は、審査に落ちやすい傾向にあります。
家賃保証会社を付け、部屋を借り滞納した場合は、「滞納記録」が残ります。
手違いにより1日や2日程度遅れた場合は、とくに問題はありませんが、回数が多くなる場合は注意が必要です。
滞納履歴は記録として残り、保証会社の間でも共有されています。
たとえ未払い分をきっちり払った場合でも、滞納したという事実は消せないため、審査に落ちる対象となってしまうでしょう。
収入と家賃が見合っていない
収入と家賃の額が見合っていない場合も、支払いが滞るリスクが高まるため、審査に落ちやすくなります。
自分の収入に見合わない部屋に入居すると、家賃を支払うことが難しくなり、退去せざるを得なくなるでしょう。
そうならないためにも、まずは自分の収入に合った物件を探すのがポイントです。
借金がある
カードローンなどで滞納が続くと「ブラックリスト」に登録されます。
このブラックリストに登録された場合は、カード会社の間で共有されるため、80%以上の確率で審査に落ちます。
すべて返済を終えていたとしても、一度登録された情報は数年間消えることはありません。
身なりや態度が良くない
お金とは関係ないと思うかもしれませんが、身なりや態度が良くないと「トラブルを起こしそうな方」と判断され審査に落ちることもあります。
入居後に近隣トラブルを避けるための対処であるため、言葉遣いやマナーには気を付けましょう。
まとめ
入居審査とは、入居希望者がその物件に住むのにふさわしい人物かを判断するための審査です。
審査をクリアするには、家賃1か月分の36倍以上の年収、月収の3分の1以内の家賃が基準となり、ボーナスなしの手取り年収で計算するのがコツです。
また、家賃やカードローンで滞納履歴がある場合は審査に落ちやすくなります。
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