マンションへ引っ越すとき、考えておきたいことのひとつに「防災」があります。
地震をはじめとする自然災害への対策は、平時のうちに知っておくことで、備えがしやすくなるものです。
そこで今回は、過去の震災から学ぶ災害への備えの重要性や、マンションでの防災対策、マンションの防災設備について解説します。
マンションへの引っ越しをご検討中の方の参考になれば幸いです。
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弊社へのお問い合わせはこちら過去から学ぶ!比較的地震に強いマンションの特徴と防災の重要性
日本でも、地震や台風などの災害が生じることがあります。
マンションは比較的地震に強いといわており、近年では防災に配慮した建物も増え、住む方の安心につながっています。
とはいえ、適切な備えや対策をしておくことで、もしもの災害発生時にも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
まずは、過去の災害を知り、マンションでの防災の重要性やポイントを押さえていきましょう。
過去の災害から学ぶ備えの大切さ
東日本では、2011年に広域に被害がおよぶ東日本大震災が発生しました。
甚大な被害が生じた大震災でしたが、マンションについては、大破あるいは倒壊などがおきた物件はなかったという記録があります。
さらに過去に遡り、阪神淡路大震については、マンションの90%ほどが無被害あるいは軽微な被害で済んだとされています。
過去の被災状況を振り返ると、マンションは比較的地震に強い傾向にあるといえるでしょう。
しかし、過去の震災は、防災の重要性も教えてくれています。
阪神淡路大震災では、災害の発生時時刻が早朝でした。
そのため就寝中の世帯が多く、マンションでは建物自体に損壊などの被害は少なかったものの、室内で家具の転倒による被害が多く出たのです。
また、地震などの災害が起きたときには、エレベーターが停止する可能性もあります。
エレベーターの停止時も、マンションの階段を利用できますが、高層階になれば移動や避難に負担を感じるかもしれません。
外出が不便な状況やリスクも視野にいれ、防災に備えておくことは重要といえるでしょう。
防災の2つのポイント
マンションにおける防災を考えるときには、ポイントが2つあります。
ひとつは、「家具の転倒」に対する備えです。
過去を振り返ると、震災時に生じたケガは、家具類による転倒や落下などが原因とされるケースが多いことを覚えておきましょう。
また、マンションでの防災では、「ライフラインが停止したときの備え」も重要です。
過去の災害でも、水道のほか、電気やガスが止まると生活に支障がでるケースは多く見られました。
マンションの建物は地震の揺れにも比較的強いですが、災害発生時には配置した家具やライフラインといった身の回りにさまざまなリスクが生じます。
各家庭でも、これらのリスクに対して適切な備えをしておくことが、もしものときの安心や無事につながります。
マンションに住んだら取り組みたい!3つの防災対策を解説
過去の記録から、マンションは地震の揺れに比較的強い住まいであることが特徴と分かりました。
とはいえ、家庭内の身の回りやライフラインの停止時に備えた防災対策は重要です。
ここでは、ご自身でできるマンション防災の具体的な対策についてご紹介します。
対策➀家具に固定金具を取り付ける
揺れの大きな地震への防災として、「家具の転倒を防ぐ対策」が大切です。
転倒する家具や、家具からの落下物はケガのもとになります。
あわせて、家具の転倒などにともなう割れガラスの飛び散りも注意したいポイントです。
たとえば、食器棚であれば揺れで観音開きの扉が開き、食器が滑り出たり、ガラス面が割れたりすることもあるでしょう。
地震の発生時には、このような家具類から離れることも大切ですが、リスクを未然に防ぐ防災対策としては「固定金具などの取り付け」が有効です。
L字型の金具などで家具を固定するほかにも、突っ張り棒やベルト、壁に穴を開けないマットを用いて固定する方法もあります。
背の高い家具以外では、テレビや冷蔵庫、電子レンジといった大型家電も、転倒や落下を防ぐよう固定したほうが良いものして挙げられます。
とくにテレビなどは、配置するときに高所をさけ、低い場所に置くことも防災の一環となるでしょう。
食器棚や本棚など、扉が観音開きの家具にはストッパーとなるタイプの金具を取り付けるのも手です。
転倒防止にくわえて、ストッパーをつけることで揺れても扉が開きにくく、食器や本が頭上に落ちてくることを防ぎます。
また、転倒でガラスが割れて飛散するリスクも軽減されます。
ガラスを用いた扉には、飛散防止フィルムを貼るのもおすすめです。
ほかにも背の高いタンスや、上下が分離する和ダンスなども固定しておきたい家具類です。
引っ越し後、家具のレイアウトをするときは、万が一転倒しても避難経路となる出入口をふさがない場所に設置しましょう。
対策②備蓄をする
マンションで災害が発生し、水道や電気などのライフラインが停止したときを想定した防災対策では「備蓄」が重要です。
とくに、エレベーターがストップしたとき、高層階では買い出しなども大変になります。
備蓄の目安としては、最低でも3日分、可能であれば1週間分以上の水や食料を確保しておくのがおすすめです。
ちなみに、東日本大震災では、電気の復旧は約70%が3日以内、水道の復旧は約70%が1週間以内でした。
たとえば水なら、1人あたり1日3リットルを目安として、「人数×1週間」分を用意すると良いでしょう。
食料は、缶詰やレトルト食品といった保存性の高いものを選んで備蓄します。
対策③防災グッズを用意する
マンションにおける防災対策として、食料や水の確保だけでなく「防災グッズの準備」もおこないましょう。
具体的には除菌シートや絆創膏、水筒、カセットコンロ、ガスボンベや固形燃料のほか、懐中電灯、ラジオ、モバイルバッテリーなども有用です。
ポリタンクや折りたためるヘルメット、簡易トイレや子ども用おむつなども、役立つ防災グッズとなります。
近年では災害に配慮したマンションも増え、自治体がマンションに対して在宅避難を推奨するケースもあります。
備蓄や防災グッズは事前の準備は大切ですから、ご家族にあわせた必要なものを揃え、定期的に見直しや入れ替えをすると安心です。
マンションで設置されていることがある防災設備をご紹介
マンションでは、防災に配慮した設備を採用しているケースもあります。
そこで、どのような設備があるのかも押さえておきましょう。
ここでは、マンションに設置されていることがある代表的な3つの設備を解説します。
非常時に備えた発電機
マンションでは防災設備として、非常用の発電機を設置していることがあります。
非常用の発電機は、通常、共用部分への電気供給に用いられます。
災害によって停電したときには、防災設備である発電機がにより、エレベーターや給水ポンプなどの使用が可能です。
揺れで消火するコンロ
マンションでは、地震の揺れに反応して消火するガスコンロを設備として導入されているケースがあります。
万一、調理時に地震が生じても、火事を防ぐことに役立つ設備といえるでしょう。
非常用のエレベーター
一定の高さを超えるマンションでは、非常用エレベーターの設置が定められています。
このエレベーターが用いられるのは、消火活動といった非常時となります。
非常時用の設備ですが、一般用のエレベーターと比べると広いことが多いでしょう。
まとめ
マンションは、地震の揺れに比較的強いことが特徴で、安心して暮らしやすい住まいといえるでしょう。
とはいえ、各家庭で、家族の安心と無事のためにできる防災対策をしておくことは大切です。
マンションに引っ越したら、在宅避難時の支えになる備蓄や防災グッズも揃えておきましょう。
Hero’s Housing(ヒーローズハウジング) メディア編集部
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