マンションを購入すると、経年劣化による影響は避けて通ることはできません。
今は大丈夫でも数年経つと、リフォームが必要になってきます。
工事をする箇所によっては、大きな金額が必要となるため、満足できるマイホームを目指しましょう。
そこで今回は、マンションのリフォームにおける範囲や準備、注意点についてのポイントを解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちらマンションリフォームのポイント!範囲について
マンションをリフォームできる範囲は、専有部分のみとなります。
そして、専有部分と間違いやすいのが、バルコニーや窓サッシ、玄関ドア、パイプシャフトなどです。
バルコニーは専有と思われがちですが、緊急避難経路の役割があるため共用部分として扱わなければなりません。
そのため、自由にリフォームするのは難しく、物を置くことも制限されている場合もあります。
また、玄関ドアも建物の統一性を維持しているため、交換はできません。
しかし、ドアの内側であれば可能であるケースも多いです。
さらに、大掛かりではありますが、間取りを変更したり設備を更新したりすることも認められています。
間取り変更
間取りを変更する際は、採光を確保することを考えなければなりません。
マンションで必要な窓の大きさは、居室の床面積の7分の1以上と決められています。
居室とは、生活する部屋のことを言い、リビングやダイニング、寝室などが該当します。
一方、トイレや浴室、キッチン、洗面所などは該当しないため注意が必要です。
たとえば、3LDKの住戸の場合、リビングダイニングを含めると4部屋に窓が必要になります。
採光に日照は関係なく、中庭に面していたとしても構いません。
しかし、採光のない部屋は居室とは認識されないため、「納戸」などといった別の部屋名や用途を表示します。
これらを部屋として使用することは、用法違反となるため気を付けましょう。
間取りを変更する際は、居室に採光が確保できているかというのがチェックポイントとなります。
設備更新
冷暖房機や換気設備は専有部分であるため、自由にリフォームすることができます。
しかし、室内機と室外機を結ぶ冷媒管や配水管設置のために外壁に穴をあけたり、機器取付のために構造躯体にボルトを挿入したりする場合は、管理組合に確認が必要です。
電気設備であっても、新規に配管を埋設するといったリフォームはできません。
また、給排水設備をリフォームする際は、排水管にも注意しましょう。
排水するには勾配が必要で、十分な勾配が確保できない場合は、漏水などによるトラブルも起こり得るため注意が必要です。
工事の制約
マンションでは騒音トラブルを回避するため、フローリング材を禁止している物件も多くあります。
使用可能であっても、遮音性による規定が定められている可能性もあるため、事前に確認しておきましょう。
また、工事前には内容がわかる図面を管理組合に提出したり、理事会の承認が必要だったりとルールが定められているところもあります。
理事会では、ある程度の期間がかかることや、工事に制約があること、完成までの期間についても検討します。
マンションリフォームのポイント!準備について
まず、施工前に挨拶をしなければなりません。
マンションの場合だと、両隣と上下階、さらにその左右には、工事の期間や時間、騒音のお詫びとして粗品を配っておくと良いでしょう。
リフォーム前に準備しておくことを3点ご紹介します。
掃除
スムーズに工事が進むよう、リフォームする場所を片付けます。
大きな家具を移動させるのは大変な作業であるため、余裕をもって取り組みましょう。
また、使わなくなったものを粗大ゴミとして処分する際は、リフォーム会社が対応してくれる場合もあるため、問い合わせてみてください。
情報収集
どのような部屋にするのかを具体的にイメージするため、実際に物件を見学したり、住宅関連の雑誌を見て情報収集しておくのは重要なことです。
イメージが明確になっていると、計画もスムーズに進みます。
また、相場に関する情報収集も重要なポイントとなります。
1社だけでなく数社のリフォーム会社で見積もりを比較したり、インターネットで調べたりするのも良いでしょう。
自分に合った納得のできる会社を選ぶことが重要です。
費用
理想の部屋にリフォームしようとすると、その分費用もかかります。
一括で支払うのか、リフォームローンを組むのかについて、ある程度決めておく必要があります。
部分的なリフォームで少額で済む場合は、一括払いが多いですが、大規模な工事をおこなった場合は、低金利で資金確保できるためローンもおすすめです。
また、築年数が経過している物件の場合は、実際に進めないと状態がわからないこともあるため、想定外の工事が必要になった場合は当初の予算を上回ることになります。
そのため、入念に現地調査をしてもらい、予算はプラス10%程度と見積もっておくと良いでしょう。
マンションリフォームのポイント!注意点について
専有部分であっても、すべて自由にして良いというわけではなく、法律や規約に基づきおこなうことが原則です。
ここでは、部分ごとの注意点についてご紹介します。
床材
近年、管理組合の規約が厳しくなっており、床材をフローリングに変更する際は、一定の遮音等級基準を満たすことが義務付けられている場合もあります。
遮音等級の基準は、マンションによって異なり、管理規約に記載されているため確認しておきましょう。
LL-45やLL-40と記載されているのが遮音等級で、音の程度を示したものです。
LL-45は、足音程度であれば気にならないというレベルで、数字が小さくなるごとに遮音性は高まります。
また、床には遮音フローリングを直接コンクリートスラブに貼る「直床工法」と、スラブ上に金属性の支持ボルトを立て、その上に床材を貼る「二重床」という2つの方法があります。
二重床のほうが、防音性に優れており、床材の種類も豊富であるのが特徴です。
壁紙
壁紙が変わると部屋の雰囲気もガラリと変わります。
しかし、壁紙を決める際のサンプルでは良くても、仕上がりがイメージが異なると感じるケースも少なくありません。
そうならないために、候補の壁紙を大きめにカットしたサンプルを依頼すると良いでしょう。
カットサンプルを、実際に張り替えたい壁などに貼って、検討することでギャップを回避することができます。
また、部屋を広く見せたい場合は、壁よりも天井を明るい色にするのが効果的です。
照明は天井から床に向けて光が当たりますが、天井に当たることはないため、暗い色にすると圧迫感を感じます。
そのため、天井は壁より明るい色を選ぶことで、圧迫感が解消され部屋も広く感じるでしょう。
トイレ・お風呂
トイレを人気のタンクレスにリフォームしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
見た目もスッキリし、凹凸が少ないため掃除も楽なのが特徴ですが、気を付けていただきたい注意点もございます。
タンクレスは、水を溜めておくタンクがないため、水道管から直接水を流す仕組みです。
その際には、電気を使用するため、停電時は流すことができません。
また、水圧が低い場合も流れないため、購入の際は一度水圧検査をしておくと良いでしょう。
続いて、お風呂のタイルをリフォームする際の注意点についてご紹介します。
タイルの一部分だけを張り替えると、ほかと馴染まず浮いた印象を与えます。
部分張り替えと一面張り替えでは、大きな費用差はなく、下地まで影響していた場合は一面張り替えることになるでしょう。
そのため、一部分だけというより、全面張り替えてしまうのも選択肢のひとつです。
まとめ
マンションをリフォームできる範囲は、専有部分のみで、バルコニーや窓サッシ、玄関ドア、パイプシャフトなどは含まれません。
事前準備としては、相場やイメージを明確化させるための情報収集、掃除にくわえ費用の準備も必要です。
専有部分であってもすべて自由が利くわけではないため、法律や規約に沿って施工しましょう。
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