空き家をお持ちの方は、放置せずにしっかりと管理できていますか?
長期間放置された空き家は、火災が発生する確率が高くなるので定期的に管理をおこなう必要があります。
もし火災が発生した場合、空き家の管理状況によっては持ち主が責任を問われることもあるので注意してください。
この記事では、空き家で火災が発生する原因と火災の対策法にくわえて、持ち主が負う責任について解説していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちら空き家で火災が起こる原因とは?
空き家火災は毎年発生しており大きな問題となっています。
ここでは、そんな空き家火災が起こる原因をご紹介していきますので見ていきましょう。
放火による火災
空き家火災の原因として一番多いのが、放火による火災です。
消防庁の調査では、令和2年に発生した2万件弱の火災のうち約4,000件が放火による火災と言われるほどで、住宅火災の約2割を放火が占めています。
空き家は、人気がないことを理由に放火のターゲットになりやすいため、空き家を持っている方は放火による火災にはとくに注意しなければいけません。
タバコのポイ捨てによる火災
空き家火災の原因として2番目に挙げられるのが、タバコのポイ捨てによる火災だと言われています。
長期間放置された空き家は、雑草が伸びていたりゴミが放置されていたりすることが多いため、それらにタバコの火が引火して火災が発生します。
自分でゴミを置いていなくても、空き家はゴミを不法に投棄されやすいので、タバコのポイ捨てによる火災が多いのです。
ガス漏れや漏電による火災
ガス漏れによる爆発や漏電による火災も、空き家火災の原因のひとつになっています。
空き家になったあとも電気やガスが通った環境にしていると、それらが原因で火災に発展するケースはよくあります。
たとえば、ガス漏れしているときに配線器具の漏電が起き火花が出ると、それをきっかけに爆発を起こし火災となるのです。
火災被害にあいやすい空き家の特徴
空き家火災にあう住宅には、大きくわけて3つの特徴があります。
1つ目は、人目につきにくく人気がない場所にある住宅です。
人目につきにくい場所にある住宅は、犯行を人に見られる確率も低いため放火犯のターゲットになりやすいのです。
そのため、空き家が人気のない場所にある場合は、とくに注意して対策をしなければいけません。
2つ目は、空き家への侵入が簡単な住宅です。
たとえば、空き家の入り口が空きっぱなしだったり、門が壊れており簡単に侵入できてしまったりする場合は放火のターゲットになりやすいので、火災が発生する確率も高くなります。
また、放火をされなかったとしても放火犯の隠れ家として利用されるなど、火災以外の危険もあるので注意が必要です。
3つ目は、敷地に可燃性のものがたくさんある住宅です。
空き家になると雑草の手入れが滅多にされなくなるので、枯れ草など火災を誘発するものが自然と増えてしまいます。
さらに、長期間にわたり人気がない空き家にはゴミを捨てられたりするため、そういったものが原因となり火災が発生するのです。
空き巣火災を防ぐための対策
ここでは、空き巣火災を防ぐための方法を具体的にご紹介していきます。
先述した特徴などを満たしている方は、参考にして対策をしてください。
可燃物を置かない
空き家をお持ちの方は、家の周辺に可燃物を置かないようにしてください。
新聞紙など燃えやすいゴミを置いていると放火犯のターゲットになりやすいので、そういったゴミは処分するか施錠した物置などに入れておいてください。
また、枯れた雑草をそのまま放置しておくのも危険です。
青々した雑草であれば火が起きても燃え広がる可能性は低いですが、枯れた草木は非常に燃え広がりやすいので、タバコなどの小さな火でも火災の原因となります。
そのため定期的に雑草の処理をしたり、ゴミが捨てられていないか確認したりして可燃物が家の付近にない状態を保ちましょう。
防犯ライトなどを付ける
防犯ライトを付けるなどの対策は、放火を防ぐのにとても効果的です。
放火犯は、暗がりで人目につかない場所を狙い放火をするので、防犯ライトを使い暗い場所をなくすことで放火を防ぎやすくなります。
また、防犯ライトと一緒に防犯カメラをつけるとより抑止力が高まるので、空き家が自宅近くにない方は防犯カメラをつけて監視するのもいいでしょう。
なお防犯グッズは、ソーラー充電式のものを利用すると電池切れや電池交換の手間を減らせます。
定期的に空き家を訪れる
人気のない空き家ほど放火犯に狙われやすいので、定期的に空き家を訪れることで放火される確率を減らせます。
週に1回でもいいので空き家を訪れて掃除などをしていれば、人が出入りしていることがわかるので放火犯への抑止力となります。
また、郵便物が届いている場合はそれらを回収しておくのも効果的です。
近所の人に声をかけておく
ご近所さんと面識がある場合は、不審な人を見かけたときに連絡を入れてもらえるように相談しておくのもいいでしょう。
近隣の方も近くで火災が起きると大変なので、快く相談に乗ってくれるはずです。
もし、仲の良い方が複数いる場合は、できるだけ多くの方に相談しておくと効果的です。
空き家で火災が起きた際に持ち主が負う責任とは?
空き家で火災が起きた場合、どこまで責任を追及されるのか気になる方も多いと思いますので、責任を問われるケースなどをご紹介していきます。
空き家火災の責任は基本的に問われない
空き家火災が起きた場合、持ち主が責任を問われることは基本的にありません。
他者の権利を侵害したものは賠償責任を問われるのが一般的ですが、火事の場合は「失火責任法」が適用されるため責任を負う必要はありません。
失火責任法とは、火事によって他者へ被害を及ぼした場合でも、持ち主に過失がない場合は賠償請求が適用されないという法律です。
ただし、火事の場合でも自らに過失がある場合は失火責任法の対象外となります。
賠償責任を問われるケース
空き家の管理を怠った結果、火事が起こり近隣家屋へ被害が出た場合は損害賠償請求を問われます。
たとえば、敷地内に燃えやすいゴミを大量に放置した結果、火災に発展してしまった場合などは賠償請求をされる可能性があるので注意してください。
賠償請求をされた場合は、空き家の焼失にくわえて賠償金の支払いが必要になってしまうので、多額の損失を被ることになります。
また、過失の有無に関しては明確な基準がないため、管理をしている場合でも賠償請求される可能性があることは頭に入れておきましょう。
過去に賠償請求をされた事例
過去に賠償請求された実際の事例をご紹介します。
まず1つ目は、空き家の施錠をせずに長期間放置した結果、敷地内に侵入され石油タンクに放火された事例です。
2つ目は、空き家に不審な人物が出入りしていることを知っていながら、対処を怠り火災に発展したという事例です。
この2つはどちらも管理を怠った結果、火災に発展してしまっているため、過失が認められ賠償請求をされることになりました。
1つ目の事例のようにカギの閉め忘れなどはよくあることなので、空き家の管理をしたあとは戸締りなどをしっかりとおこない、放火による被害を防ぎましょう。
まとめ
空き家で火災が発生する原因と対策法、責任を問われるケースをご紹介しました。
空き家の管理は面倒に感じる方も多いと思いますが、火災が起きた際は賠償請求をされる場合もあるので、しっかりと管理しておきましょう。
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