日本では人口減少に伴い、地方を中心に空き家が増加しています。
とくに多いのが相続によって得た不動産が空き家になるケースです。
不動産を相続したにも関わらず、活用方法がなく遠方であるため、そのまま空き家として放置されてしまいます。
空き家で注意したいのが不法侵入です。
不法侵入されると、火災などさまざまなトラブルの引き金になる恐れがあるので注意が必要です。
そこで今回は、不法侵入されやすい空き家の特徴や不法侵入を防ぐ対策について解説しています。
空き家をお持ちの方や今後相続する予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら不法侵入されやすい空き家の特徴とは?
そもそも空き家の不法侵入は、住居侵入罪という立派な犯罪です。
不法侵入を見つけると適正に対応する必要があり、また不法侵入を防ぐ対策が必要です。
決してすべての空き家が不法侵入の対象になるわけでなく、不法侵入されやすい空き家には特徴があります。
不法侵入されやすい空き家の特徴は以下のとおりです。
●庭の雑草が手入れされていない
●ポストに郵便物が蓄積している
●窓のシャッターが昼間も閉まっている
●屋根や樋などが壊れたままになっている
●ゴミや不法投棄などが散乱している
以上のように、人が出入りした気配がない空き家は不法侵入されやすいです。
裏を返すと、人が出入りした気配があり、メンテナンスが行き届いている空き家は不法侵入されにくいと言えます。
犯人もリスクを踏まえて、行動するということです。
不法侵入だけでなく特定空き家等にも注意
空き家の放置によるトラブルは、不法侵入だけではありません。
とくに注意したいのが特定空き家等です。
特定空き家等とは、著しく周りの景観を乱していたり、倒壊の恐れが高かったりする空き家に対し行政が指導する法律です。
行政が空き家を特定空き家等に認定すると、所有者に対して指導や勧告、命令などをおこなえます。
行政の度重なる指導にも従わないと、行政代執行といって強制的に空き家を解体される恐れがあります。
また行政から勧告を受けると、固定資産税の特例も解除されてしまい、最大で6倍にまで固定資産税が上がる可能性があるため注意が必要です。
空き家に不法侵入された際のトラブル
空き家の不法侵入は、さまざまなトラブルを招く恐れがあります。
ここでは空き家の不法侵入により、起こり得るトラブルをご紹介します。
家財道具の盗難や無断使用
空き家と言っても空っぽになっている空き家は少なく、家財道具が置いてあるのが一般的です。
たとえば、タンスやテレビなど相続したままの状態で空き家になっている場合も多いです。
また空き家を倉庫の代わりに使用している方も多く、使わなくなった子ども用品を空き家に置いている方もおられるのではないでしょうか。
このような家財道具を空き家に置いていると盗難に遭う恐れがあり、テレビやガスコンロなどは無断使用されている場合もあります。
住みつき
不法侵入がエスカレートすると、住みつく不法侵入者もいます。
空き家と言ってもメンテナンスなどのために電気や水道、ガスなどのインフラを契約したままにしている方も多く、不法侵入者からすると願ってもない過ごしやすい場所です。
とくに家財道具を空き家に置いている場合は、生活必需品が揃っているので住みつきやくなってしまいます。
このような不法侵入者は、空き家を転々とすることも多く、ゴミを放置したまま出ていくでしょう。
ゴミを放置すると悪臭で近所に迷惑を掛けますし、ネズミやゴキブリなどの害虫の原因にもなります。
空き家に害虫が増えると、空き家の劣化が進行しますので注意が必要です。
また不法侵入者がいると知らずに空き家を訪れると、不法侵入者と鉢合わせするかもしれません。
鉢合わせをすると、不法侵入者がパニックになり暴力を振るわれる恐れもあり、大変危険です。
放火
空き家で多く発生しているのが火災です。
火災の原因には電気不良などもありますが、実は放火がもっとも多い火災の原因です。
空き家は放火するにあたり適した条件が揃っており、空き家の放火による火災が絶えません。
そもそも放火を目的として、空き家に不法侵入する犯人もおり、不法侵入しやすい空き家は注意が必要です。
また放火だけでなく、不法侵入者によるタバコの不始末で火災が発生するケースもあります。
火災は、近隣にも迷惑をかける災害です。
たとえ、火災の原因が不法侵入者による場合であっても所有者の管理責任を問われる恐れがあります。
いわくつきの物件になる恐れも
不法侵入者が出入りしていると、いわくつきの物件となる恐れがあります。
たとえば、売却したいのに借り手が付かなかったり、希望の価格で売却できなかったり、今後の活用に支障が出るかもしれません。
空き家を利用した不法侵入者による詐欺被害なども発生しており、詐欺被害の拠点となっていると更に活用は難しいでしょう。
また詐欺被害の拠点だけでなく、空き家で何かしらの犯罪がおこなわれる恐れもあります。
所有者からしても気持ちが悪く、もちろん近隣や買い手にとっても好ましくありません。
空き家の不法侵入対策とは?
では、空き家の不法侵入を防ぐには、どのような対策を取れば良いのでしょうか。
具体的な空き家の不法侵入対策は以下のとおりです。
●防犯カメラ
●見回り
●売却
順番に解説します。
防犯カメラ
不法侵入を防ぐ対策として、手っ取り早いのが防犯カメラの設置です。
目立つところに防犯カメラを設置すれば抑止効果があり、見つけにくい箇所に設置すると実際に不法侵入者を捕まえる証拠になります。
最近では、インターネットを通じてスマホで防犯カメラの映像をライブで確認できたり、遠隔で動かしたりできるので非常に便利です。
電源さえあれば自分でも可能ですが、設置したい箇所に電源がない場合は、専門会社に依頼すれば配線までおこなってくれます。
また「防犯カメラまでは不要」という方は、センサー付きライトでも十分不法侵入の抑止に効果があります。
センサー付きライトなら太陽電池のライトもありますので、自分で設置が可能です。
ホームセンターやECサイトでも購入できますので、自分に合ったライトを探してみましょう。
見回り
定期的に見回りをおこなうと不法侵入対策になります。
不法侵入者は、昼間などの出入りも確認しており、人の出入りがない空き家に侵入することが一般的です。
そのため見回りをおこなうことで不法侵入の対策になります。
とくに郵便ポストのチェックは、まめにおこないましょう。
郵便ポストに郵便物が蓄積していると、人の出入りがない空き家と瞬時に判断できますので注意が必要です。
また遠方で見回りができない方は、空き家の管理を委託するのもおすすめです。
定期的に写真などで報告してくれるサービスもありますので、検討してみましょう。
売却
最終的に空き家の活用予定がないなら、売却もおすすめです。
賃貸物件として活用したり、実需向けに売却したりすることで、本来の家の役目をあらためて果たしてくれます。
なかなか売却ができない場合は、空き家の買取を専門でおこなっている会社もあります。
今後空き家の活用予定がない方は、売却や買取も検討してみましょう。
まとめ
空き家の不法侵入は、さまざまなトラブル発生の引き金になる恐れがあります。
空き家を所有している方は、まずは自分の空き家が不法侵入されやすい空き家か客観的に判断することが大切です。
また今後空き家をどのように活用したいかによっても、不法侵入対策は異なります。
きちんと空き家と向き合い、より良い不法侵入対策をおこないましょう。
Hero’s Housing(ヒーローズハウジング) メディア編集部
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